入眠前のシンプリスト

不眠症のシンプリストが眠る前に綴る、日々の小さな幸せのお話です。

コーヒーの話

ここ10年くらいで、自家焙煎の

しかも、注文受けてから炒ってくれるお店が

増えたなぁ…と、しみじみ思います。

煎ってから時間の経った名店の豆より

近所の煎りたて豆が嬉しい身には

只々有難い変化です。


が、一部の超メジャー店を除く既存の焙煎屋さんにはきっと

危機感強い事態なのでしょう、

当日煎りでない焙煎屋さんに、たまたま入ったところ

短時間で煎った豆と同点の豆を比較して

焦げてるだけで内部の水分量が抜けてない

前者の問題を示す紙芝居?パネル説明が始まり、ビビりました…。

はっきり店名は口にされませんでしたが

近所に出来た、当日煎りの脱サラ焙煎屋さんを、強く意識されていたようです。

来店のたびのそのレクチャータイムが結構しんどかったです


焙煎というのは、科学的根拠や計算式に基づく

合理的手順がそこそこ確立しているものだと

勝手に思い込んでいたのですが

オオヤミノルさんとか、(まあまあ)若手の焙煎屋さんの御本を読むと、全然違うんですね。

自宅でも、相当頑張ればどこより美味しい豆が煎れる可能性がある、ということでもあります。

実際にチャレンジされた社会学者の御本を読む限り

いい生豆の仕入、という前段のハードルが高そうですが…。


昔は巨大な釜でガラガラと煎る、出町輸入食品の珈琲を愛飲していました。

名店の一杯、には遠く及びませんが

ここのマイルドブレンド(多分1番安いやつ?)は甘くて滑らかで、これはこれで美味しかったのです。

先日久方ぶりにお店に行ったら、すぐ側に新し目の焙煎屋さんが出店しており

おお、ここにも新しい波が…と、変化を噛み締めました。

ついでに、マイルドブレンドの味がなんだかちょっと変わっていたり、色々と時を感じるものがありました。


パン屋とコーヒー屋が多いのは、幸せな街の証しだと思います。

私は普段、豊かとは程遠い食生活を送りつつ、会社のインスタントコーヒーを機械的ガブガブ飲んで過ごしています…が

週末の朝だけは美味しい豆を手で挽いて、ハンドドリップでコーヒーを淹れて

トーストとゆっくり味わいます。

「人間らしい生活」の生命線ゆえ、その幸せだけは、何があろうと断固死守するつもりです。

それは、美味しい焙煎屋さんとパン屋さんあっての喜び…日々、感謝大です。